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歴史が刻まれた“北の玄関口”、新幹線上野駅の利用方法を解説!

新幹線の駅
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新幹線上野駅は、かつて「北の玄関口」と呼ばれ、その名残が数多く残されているターミナル駅です。

日本全国すべての新幹線駅で唯一ホームが地下にある駅なので最初は戸惑うかもしれませんが、その理由は上野駅の生い立ちによるものなのです。

今回はそんな新幹線上野駅の乗り換え方や料金、時刻表などの情報や、その歴史について解説していきます。

上野駅の新幹線ホーム(のりば)への行き方

上野駅構内図

上野駅はかなりややこしい構造をしているので、おおまかな位置関係を解説していきます。

まず、新幹線のホームに向かうには、在来線の改札と新幹線のりかえ口の2つの改札を通る必要があります。

そして、上野駅は非常に在来線の改札口が多く入り組んでいるため、適当に改札に入るとどこに行けばいいのかわからない…といった状況が多く発生します。

結論から言いますと、新幹線のりばへ確実に向かうなら、中央改札→新幹線のりかえ口のルート一択です。

駅ビル1階にある中央改札を通り、右寄りに進んで新幹線のりかえ口からのりばへ入ります。

改札を通ると階段が2つあるのですが、手前の階段は通り過ぎて奥のほうにあるB3階新幹線コンコースへ向かう階段を降りましょう。
手前の階段はB1階の小さなコンコースに通じており、階段を2度下りる必要が生じます。

B3階コンコースには、各ホームへ通じる階段やエスカレーターが多く設置してあります。

上野駅における新幹線との乗り換えにかかる時間(目安)

こちらに掲載している時間は新幹線を降りてから次の列車に乗車するまでの目安となります。

初めての方や移動が難しい方は時間に余裕をもって移動できるようにしましょう。

  • 東北・山形・秋田・北海道新幹線⇄上越・北陸新幹線…5分
  • 山手線・京浜東北線…17分
  • 東北本線・高崎線・常磐線…17分
  • 東京メトロ…22分
  • 東京発各列車…45分

上野駅の新幹線から各路線への乗り換え方

上野駅では同じ路線であっても発着ホームが異なることが多いです。

とくに宇都宮線、高崎線、常盤線は1階から出る場合と2階から出る場合があるため、乗換先の列車がどのホーム発着なのかは早めに確認しておきましょう。

新幹線から1階ホーム発着の在来線へ乗り換える場合

上野駅構内図

新幹線を下車したら、まずはB3階コンコースへ上がります。

そこから上に登る階段は2つあるのですが、東京側の端にある階段はB1階を経由するため、1階へ直通したいのであればコンコース中ほどにある階段を使いましょう。

1階に着いたら新幹線のりかえ口を通り、右折して乗りたい列車のホームへ向かいましょう。

上野駅1階ホームから発着する路線

  • 宇都宮線の一部
  • 高崎線の一部
  • 常磐線(特急)の一部

新幹線から2階ホーム発着の在来線へ乗り換える場合

上野駅構内図

2階ホーム発着の在来線に乗り換える場合は、1階ホーム発着の在来線に乗り換えるのと同じように1階の新幹線のりかえ口を通ります。

その後はコンコース中央付近にある階段を登って中2階にある「中央乗換通路」へ進みます。

中央乗換通路には各路線への階段があるので、それを登ってホームへ向かいましょう。

1・4番ホームの京浜東北線、2・3番ホームの山手線はかなり遠いので、時間に余裕をもって乗り換えましょう。

上野駅2階ホームから発着する路線

  • 京浜東北線
  • 山手線
  • 宇都宮線の一部
  • 高崎線の一部
  • 常磐線(特急)の一部
  • 成田線
  • 常磐線(快速)
  • 上野東京ライン

新幹線から東京メトロへ乗り換える場合

東京メトロへの階段は、中央改札を出て左折し、少し進んだ右側にあります。

上野駅発の新幹線の時刻表

上野駅発の新幹線の時刻表は、すべての路線でJR東日本公式サイトにてご確認いただけます。

上野駅からの各新幹線の料金

東北・北海道新幹線「はやぶさ」の料金はこちら↓

東北新幹線「やまびこ」の料金はこちら↓

秋田新幹線「こまち」の料金はこちら↓

山形新幹線「つばさ」の料金はこちら↓

上越新幹線「とき」「たにがわ」の料金はこちら↓

上越新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」「つるぎ」の料金はこちら↓

上野駅の新幹線ホームの喫煙所

上野駅には、新幹線のホームには喫煙所は設置されていません。

ホームにない代わりに上のコンコース階(東京寄り)に設置されているため、タバコの吸えないJR東日本の新幹線に乗る前に一服すると良いでしょう。

上野駅の新幹線ホームはなぜ地下にある?上野駅の歴史に迫る

上野駅の歴史は古く、明治時代の鉄道黎明期に遡ります。

日本最初の私鉄である日本鉄道(後の国鉄・JR)が最初に開業した駅の一つであり、明治時代の間にすでに青森まで直通運転が始まっていたといいます。
その当時は地上の頭端式ホームのみが設置されていました。

大正時代に入ると、おなじみの環状線、山手線の整備が始まります。
山手線は高架で建設されていたため、中間駅の一つだった上野駅にはもともとあったホームの上に新たにホームが用意されました。

そして、戦後新たに東北新幹線の整備が始まりました。

実は上野にはもともと東北新幹線の駅を建設する計画はなかったといいます。
しかし、環境問題や東京駅に東北新幹線の線路を作るスペースがなかったことから、上野に新たにターミナル駅を作ることになったのです。

上野付近は地下に線路を通す予定であった点、そして地上と高架の在来線ホームが大混雑している上に新たな土地もなかったという点から、上野駅は新幹線駅で唯一の地下駅となりました。

東北新幹線の上野〜東京間が開通するまでは東京から北へ帰省したり旅行したりといった人で賑わい、地下の広いコンコースが大活躍しましたが、東京延伸が完了すると北への起点が東京駅に移ってしまいました。
その結果、上野駅はがらんとした広いコンコースと、過去の賑わいの名残を残した地下駅となったのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

上野駅は複雑な構造をしていますが、新幹線のりばへのスムーズな移動にお役立てていただければ幸いです。

それにしても、新幹線の駅は誘致から建造まで様々なドラマがありますが、上野駅はとくに歴史を知っているとしんみりとする駅ですね。

上野に来た際は、入場券を購入し、歴史あるコンコースを散策してみてはいかがでしょうか。

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