上越新幹線は以前「MAXとき」「MAXたにがわ」と呼ばれた全車2階建車両が運行していましたが、2021年10月に定期運行が終了し、現在は「とき」と「たにがわ」の2種類で運行しています。
この記事では、上越新幹線を走る列車種別と車両の違いを徹底的に比較していきます!
上越新幹線「とき」はどんな新幹線?
「とき」は、上越新幹線の速達タイプの列車種別です。
実は運行が始まった当初、ときは上越新幹線の各駅停車タイプの種別でした。
一時期は廃止されていましたが、当時の速達タイプだった「あさひ」が長野新幹線の「あさま」と一文字違いで紛らわしかったことから、2002年にときが速達タイプの列車名として復活したそうです。
ときは新潟県の観光資源である「佐渡島のトキ」からとられているそうです。
上越新幹線「たにがわ」はどんな新幹線?
「たにがわ」は、東京から越後湯沢間で運行されている各駅停車の列車種別です。
一部の列車は東京から高崎間の運行になります。
ガーラ湯沢スキー場の営業期間中のみ、越後湯沢の隣にあるガーラ湯沢まで延長運転する列車もあります。
列車名は、上越新幹線の大清水トンネルの真上にある「谷川岳」からとられています。
上越新幹線「とき」「たにがわ」の違いをなんでも比較!
上越新幹線「とき」「たにがわ」の停車駅・所要時間は?
- とき停車駅
- 東京、上野、大宮、(熊谷)、(本庄早稲田)、(高崎)、(上毛高原)、(越後湯沢)、(浦佐)、(長岡)、(燕三条)、新潟
()の駅は、列車によって停車・通過が異なる駅です。
- たにがわたにがわ停車駅
- 東京〜越後湯沢の各駅(東京〜高崎で運行する場合もあり)
- 冬の期間はガーラ湯沢スキー場直結の「ガーラ湯沢駅」まで延長運転する列車もあり。
ときは特にたにがわが運行している区間は通過が多い傾向があります。
また、上りと下りでも停車・通過が異なることもあるので、利用の際はご確認ください。
東京〜新潟間の所要時間はとき系統で約2時間。
東京〜越後湯沢間の所要時間はとき系統で約1時間20分、たにがわ系統で約1時間半となっています。
上越新幹線「とき」「たにがわ」の料金は違う?
上越新幹線の料金は、種別を問わず同じです。
詳しい料金はこちらの記事をご覧ください!
上越新幹線「とき」「たにがわ」で使われている車両は?
以前はE2系、E7系、E4系と様々な車両が使われていましたが、2023年現在、全ての車両がE7系での運行となっています。
E7系の列車の詳しい設備や、E7系について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
上越新幹線「とき」「たにがわ」の座席の割合は?
普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン指定席 | グランクラス | |
とき | 5 | 5 | 1 | 1 |
たにがわ | 10 | なし | 1 | 1 |
「とき」「たにがわ」ともに12両編成ですが「たにがわ」は乗車時間が比較的短いため、指定席の設定はありません。また「とき」「たにがわ」共にグランクラスはアテンダントサービスがない座席だけの提供となります。
上越新幹線「とき」「たにがわ」の座席配置は?
普通車 | グリーン指定席 | グランクラス | |
とき・たにがわ共通 | 2・3列 | 2・2列 | 2・1列 |
上越新幹線「とき」「たにがわ」に車内販売はある?
上越新幹線は、「とき」で車内販売を実施しています。
JR東日本の車内販売見直しを受け、販売品目がソフトドリンクやアルコール、菓子類、おつまみに縮小されています。
駅弁等は乗車前に購入しておきたいところです。
上越新幹線「とき」「たにがわ」の喫煙事情
上越新幹線ではすべての列車で禁煙となっています。
見た目が紛らわしいということで、電気加熱式タバコや電子タバコも使用できなくなっているため、ご注意ください。
上越新幹線「とき」「たにがわ」でコンセントを利用するなら?
全車両E7系に統一されたことで全ての座席にコンセントが設置されています。
上越新幹線の「とき」「たにがわ」のグランクラス事情
上越新幹線は東京から終着駅の新潟まで乗車しても時間が短いため、全ての列車でグランクラスアテンダントが乗車せず、軽食や飲み物、おしぼりの提供がない、座席のみの営業となります。
詳しいサービス内容はこちらの記事をご覧ください。
以前走っていた2階建て新幹線「MAXとき」「MAXたにがわ」ってどんな新幹線?
「MAXとき」と「MAXたにがわ」は1994年に新幹線での通勤客を大量輸送する目的で作られた、日本で初めて全車両2階建車両の新幹線で、16両編成時の定員は1,634人でした。
頭についている「MAX」とは「Multi Amenity eXpress」を略したものです。
しかし、その車両の大きさ故、乗客の乗り降りに時間がかったり、スピードアップが難しいなどの理由から2021年10月に「MAX」とつく新幹線の運行はすべて終了しました。
走っている姿は見ることはできませんが、新潟市にある「新潟市新津鉄道資料館」にて先頭車両が常時展示されており、その圧倒的な姿を見ることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「とき」「たにがわ」ともに同じ車両、設備での運行となり、選ぶ楽しみはなくなりましたが、どの列車に乗車してもサービスが同じなので、列車選びに迷うことはなさそうですね。
最後に押さえておきたいポイントをまとめました!
- 全ての車両はE7系に統一
- Wi-Fi完備で全座席コンセント完備
- グランクラスはシートのみの営業
- 「たにがわ」は自由席のみ